2003年 06月 12日 ( 1 )
プロ野球解説に仕返しを試みる
野球中継における実況者、解説者の役割というのはハッキリさせてもらいたい。
解説は元プロ野球選手が担当することが多く、彼らは放送のプロではないという見方もあるかもしれないが、現役を退き解説が主な仕事になっている以上はプロの解説者であってもらいたい。
例えば「今のは内角を狙ったのがシュート回転して甘く入ってしまいましたね」これは解説。しかし「次は外の変化球で三振ですね」これは解説なのだろうか?
またキャッチャーが外に構える。「ここは内角に行った方が良いと思いますけどね」これは?普通に考えれば起きていない現象を解説することは出来ないので、予想、しかも主観が入っているので希望・意見ということになるだろう。最低限、相手打者のここ数ヶ月のデータを根拠に上げない以上、断固として「解説」とは言えない。解説だと言うのならばむしろ「なぜここで外なのか」を説明しなくてはならない。同じように、打者が3ストライク目を見逃す。「今のは振って欲しかったですね」これは完璧に感想だ。視聴者は本当にそれが聞きたいのだろうか。私は「なぜ見逃したのか」に元プロの視点で合理的な説明をしてもらいたい。もちろん打者本人にしかわからない部分もあるだろうが、可能性をあげることは出来る。その前の球が同じようなところからボールになったからなのか、コースが良すぎて手が出なかったのか、全く予想外の球種が来たからなのか、あるいは打者はここのところ思うようなスウィングが出来ずバットの出が悪くなっているのか、四球を取りに行こうという気持ちが強く出てしまったのか。それを踏まえて「見逃し三振」がその打者の次の打席、投手の心理、両チームのムード、ゲームの展開にどう影響する可能性があるのかを解説して欲しい。

予想・希望・意見・感想が解説と異なる点は明確で、前者は主語が解説者、後者は選手。要するに解説者自身の話かプレー中の選手の話か、という差である。
解説者は素人の「え~なんで!?」を解消するためにいるのではないのか。プロ野球選手がどんなに高度な世界でプレーしているかを視聴者にわかってもらうためにいるのではないのか。
視聴者はその日HRを打った選手のことは少なくとも次のゲームまでは忘れないだろうが、その日の解説者がだれだったかを覚えている人はまれだろう。
解説者というのは所詮その程度のものなのだ。

選手より自分が正しいといくら主張したところでファンの反感を買い、いたずらに悲しませるだけで何の良いことも生まれない。言われた方はどうしたら良いのだ。自分の応援してる選手はそんなにダメなのか、とガッカリしながら風呂に入るしかないではないか。
(もちろんこれは実況アナウンサーにも、広義には素人解説にも言えることで、私もその轍を踏まないように努力しているつもりです)


2006.06.12

そんな思いをちょっと反映させつつ、普段は解説する側の彼らに意趣返しをこめて簡単に解説してみました
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by harunok | 2003-06-12 16:50 | 野球